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架空請求

2月は短いのであっという間ですね。

そして3月になれば今年度も残すところあと1月になります。

通常,3月の終わりから4月の初めは年度末で裁判官の異動があるので,

裁判の期日が入りづらくなるので,たまっている仕事を一気に進めていってしまいたい時期になります。

 

架空請求

さて,少し前になりますが,「法務省管轄支局 消費者訴訟告知センター」というところからの架空請求のハガキがかなり大勢の方に送られていたようです。

私の依頼者にも数名届いた方がおられ,相談の連絡がありました。

これは,裁判所のホームページにも架空請求である旨が記載されており,連絡等をせず,放っておけばよいものになります。

ただ,本当に裁判所から送られてくるものを放っておくと,債務名義が取られてしまい,強制執行,すなわち預金や給与の差押を受けてしまうことになります。

そして,その段階でなんとかしようとしても,一度,判決等が出てしまっている場合には,なんとかするのは非常に難しいです。

そのため,裁判所から来たものについては,放っておかず,弁護士に相談する等の対応をとる必要があります。

 

裁判所からの書類かどうかを確認する方法

ただ,本当に裁判所から来たものかどうかを確認するにはどうしたらよいでしょうか。

一つはハガキ等に書いてある番号が,本当に裁判所の番号かどうか確認してみたり,自分で確認した裁判所に番号に連絡して確かめるということが考えられます。

他には,裁判所からの文書は特別送達という,まさに特別な方法で送られてくるので,この形で送られてきたものは,ほぼ裁判所から送られてきたものと考えて間違いないと思います。

もし,身に覚えがないことで訴えを起こされた場合は,すぐに弁護士に相談しましょう。